日本において人口の自然減（出生数と死亡数の差がマイナスになる）が確認されたのは平成17年の人口動態統計です。
本町においても人口減少は顕著に進行しており、平成18年の3万5,998人をピークに減少局面に入り、令和3年では3万3,445人となり、15年間で2,500人ほどが減少しています。さらに、令和12年（2030年）で2万9,004人、令和22年（2040年）で2万4,502人という推計値も示されています。
本町の小中学校を見ていくと、児童生徒数が最も多かったのは、昭和42年度の4,727人であり、平成20年度には3,090人、令和4年には2,400人となっています。令和10年代の前半には4つの小学校で複式学級になる学年が出ると予測されます。また、中学校においては、令和10年代半ばに、全校生徒が30人を下回る中学校が2校出てきます。持続可能な教育環境としては極めて厳しい状況が予測されます。
このような現状に鑑み、教育委員会では、子どもたちにとってより良い学びができる学校規模を実現するために「亘理町立小・中学校再編に係る基本構想」としてまとめることにしました。