樹上で完熟させた亘理のリンゴは

全国から人気を集めています。

今回は、亘理で穫れるリンゴの魅力に迫ります。

 

 

自然環境を生かして育まれる亘理の完リンゴ

西洋には「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」ということわざがあります。食物繊維のペクチンが豊富なリンゴは腸内の善玉菌を増やすと同時に悪玉菌を抑制。腸内環境を整え、消化吸収を助ける働きがあります。そんな健康に良いリンゴの栽培が亘理町内で始まったのは1927年頃。栽培が本格化した1936年頃には17人が従事し、1963年頃には「仙台リンゴ」の名で東京の築地市場へと安定的に出荷されていたそうです。現在も、亘理・吉田・逢隈地区で盛んに栽培が行われ、県内有数のリンゴの生産地として知られています。近年は市場に出荷されることこそありませんが、「他地域のリンゴより甘味が多い」というファンが多く、贈答用として生産者から消費者へ直接販売されています。

亘理のリンゴ最大の特徴が、完熟していることです。そのため品種によっては蜜がびっしり入ります。「一般に、リンゴは5月の連休頃に花が咲き、10月頃から収穫が始まります。「ふじ」はぎりぎりまで木に実らせておき、11月末頃から収穫を始めます。他地域より1カ月近く収穫が遅いため、甘味を蓄えた完熟リンゴになるのです。」と『結城果樹園』の代表を務める結城喜和さんは誇らしげに語ります。「ふじ」を中心にリンゴの栽培が約8割の面積を占めるという『結城果樹園』でも毎年11月22日頃から収穫が始まるそうです。収穫の際にポイントとなるのがリンゴの色味。「全体を覆う赤色ではなく、黄色の部分を見て収穫するかどうかを判断しています。」と結城さん。収穫の判断ができる一人前になるには5年以上の経験が必要だともいいます。亘理の自然環境を活かした栽培と確かな経験が、美味しい完熟リンゴを育んでいます。

 

 

完熟リンゴの最高峰 亘理自慢の入りリンゴ

王様といわれる「ふじ」、近年人気を高めている「あいかの香り」のほか、「秋映」や「王林」など『結城果樹園』では約10種類のリンゴを栽培。完熟リンゴとして人気を集めていますが、蜜入りリンゴとなるのは「ふじ」や「あいかの香り」など限られた品種です。特に蜜入りの「ふじ」はリンゴの最高峰と言われ、日本中から注文が寄せられます。「1個から販売しています。事前に連絡してもらえればまとまった量でも用意できますよ。」と結城さん。蜜入りリンゴは晩秋の風物詩となっているため、買い求めに来る常連さんも多いそうですが、天候などによって、収穫量が左右されることもあるといいます。「採れる量は年毎に異なりますし、収穫量には限りがあります。常連さんのために取り置きもしたいのですが、新規のお客さまも大切なので、毎年、販売には頭を悩ませています。」と結城さんは微苦笑を浮かべます。

亘理のリンゴを味わいたい人のために、『亘理町果樹振興会』では町内の生産農家を紹介しています。今年はぜひ美味しいリンゴを味わってください。

 

全てのリンゴを一度に収穫する他地域とは異なり、完熟を待って1本の樹から何回かに分けて収穫することも亘理のリンゴの特徴。

「甘みと美味しさをお客さまに届けたい」という思いから、完熟したものだけを販売している亘理のリンゴ。

 

 

 

結城果樹園代表(亘理町果樹振興会理事) 結城 喜和さん

65年前からリンゴの栽培を手掛けている『結城果樹園』で二代目として代表を務めている結城喜和さん。完熟リンゴを求め、結城さんのもとへは仙台や岩沼などの近隣から訪れるお得意さんはもとより、遠く九州や沖縄からも毎年注文が届いているそうです。「お客さんから『美味しかった』と言われるのが一番の励みになりますね」と笑顔で話しました。

 

結城果樹園

DATA
住所 亘理町逢隈中泉字中119-1 ※地方発送も可
TEL 0223-34-6415
FAX 0223-23-0606
営業時間 9:00~17:00頃
定休日 不定休
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亘理町果樹振興会

DATA
住所 亘理町字悠里1(亘理町農林水産課内)
TEL 0223-34-0503
営業時間 8:30~17:15
定休日 土・日曜日、祝日及び12月29日から1月3日

 

 

(広報わたり2019年1月号掲載) 

 

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