2011.6.3(金)
わらすこプロジェクト 荒浜保育所の園児たち遠足へ行く!!
「晴れてよかった!」荒浜保育所の鈴木所長今日は朝は濃い霧がかかって見通しが悪く、なんだかくもりがちのお天気だったけれど、午前中の早いうちに、気持ちのいい青空が復活。この青空を亘理町の中で一番待ち望んだ人を私は知っている。それは、荒浜保育所の園長先生だ。なぜって、今日は荒浜保育所の遠足だからだ。
バスで仙台市の八木山動物園におでかけ。大きな観光バスで子どもたちは朝9時30分児童センターを出発し、八木山保育所に午前10時30分到着。動物たちと触れ合い、おむすびを食べ、おやつを食べて、午後2時、持ち切れないほどの笑顔をおみやげに帰ってきた。バスから降りてくるひとりひとりの子どもたちの表情に、こちらまで思わずにっこり。
実はこの遠足は、ただの遠足じゃない。特別な遠足だったのだという。
今年は震災のために、保育所も学校もあらゆる行事ができなくなってしまった。でも、被災地の子どもに笑顔を届けたいという全国の熱い思いが集まってひとつのプロジェクトとなり、私たちの亘理町の被災した保育所の子どもたちに遠足をプレゼントしてくれたのだ。
宮城学院の学生さんから心づくしの遠足おやつこのプロジェクトは「みやぎわらすっこプロジェクト」。宮城学院大学の磯部裕子先生が中心となって、県下、また全国の保育の仲間に声をかけて発足した、被災した保育所、幼稚園を支援しようというプロジェクトだ。
震災後すぐは、被災した保育所、幼稚園にまず物資を届けようと、保育室で使う赤ちゃん用のいすがないという施設の話を聞けば、全国の保育仲間に「赤ちゃん用のいすで今使ってないのがあったら送って」と全国に発信してかきあつめ、その施設に届けるなど、保育用のさまざまな必要品を送るところから始まったという。そのうち、全国で被災した地の子どもたちのために何かしたいという方たちの心が義援金となって集まってきたのだそうだ。この資金を最大限に生かすために、「みやぎわらすっこプロジェクト」では、必要な保育品を買いそろえて送る活動と、もうひとつ、被災した子どもたちを笑顔にできるプログラムをプレゼントすることにしたのだとういう。このプログラムの一環として、今回荒浜保育所の子どもたちと、吉田保育所の子どもたちに遠足が届けられたというわけなのだった。
この集まった義援金には県内外のいろいろな方が協力してくれたそうだが、中には「ぼくが今年おばあちゃんからもらったお年玉を送ります」というかわいいメッセージつきのものもあり、ある保育施設の保護者のお父さんたちが「ぼくたちの一か月のビール代を節約して、宮城県の小さい仲間に送ります」と協力して集めてくださったものもあるのだとか。
磯部先生は「全国の保育に関わる仲間に声をかけて始まったプロジェクトですが、みんな子どもたちのために何かしたいって、ずっと震災以来考えていたみたいなんです。大きいところに義援金を寄せるという手もあるけれど、なんとか子どもたちに直接届ける方法はないかと「おかえりなさい!」満面の笑顔の荒保園児たち
いうのでこのプロジェクトに多くの思いが集まったんですね」と語ってくれた。
「だってね、やっぱり、子どもの元気がそのまま大人の元気、町の元気につながるんですものね」と。
さて、荒浜保育所の子どもたちは大満足のまま、お昼寝タイム。楽しそうな寝顔の夢の中で、もういっぺんぞうさんやキリンさんにあっているのかな。<K>