2011.5.3
わが人生初のプロレス観戦。今日の特筆事項だ。町内のパチンコ店が被災地に元気をと、駐車場に特設リングを作り、ZERO ONEのプロレスラーを呼んで、町の人々を招待したのだ。全席無料。とにかく娯楽で町を元気にという店長の心意気を感じる。
さて、予告開始時刻、午後2時。用意した300席はすべて満席。立ち見も出るほどの人気だ。そして、試合前にはちびっこプロレス教室や、プロレスラーとのじゃんけんゲームもあり、客席とリングが次第に一体化していくのが分かる。さすが、エンターテイメントのプロたち。
いよいよ試合が始まると、なんと客席の小学生も、おばあさんも、プロレスは初めて見たという主婦も、見るからにプロレスファンというおじさんも、みんな一緒に、大声を出して選手を応援し始めた。びっくり。赤ちゃんをおんぶした金髪の若いママも、本気で応援してる。そうか、大谷晋二郎ZERO ONE代表が、朝スタジオで話してくれたこと、「プロレスは見る人の喜怒哀楽を引き出すんです。見る人を元気にするためのものなんです。」っていうのはこういうことだったんだ。気がつくと、取材を忘れて、こぶしを握りしめ、となりのおじいさんとうなずきあっている自分がいた。
レンタルショップから借り出したイベント用のいすをならべて、ZERO ONE提供のカレーを何百食もよそって、寒風の中ミニスカート姿で駐車場の整理をしてくれたお店のスタッフたち。5月にしては冷たすぎる風の中でも、本気の試合を見せてくれたZERO ONEのプロレスラーたち。避難所とはまた違った場所で、町のあちこちで暮らす被災した人のために、元気を作ろうとする人に会うことができた。
イベントの後、小さい男の子の手を引いた若いお父さんが、「震災からこっち、これまで町の中で娯楽がぜんぜんなかったからね。今日はほんとに来てよかった。ちびっこプロレス教室も子ども中にきっとずっと残りますよ。」といって見せてくれた最高の笑顔、心にひびきました。(K)