木造阿弥陀如来像(県指定文化財)
彫刻
宮城県指定文化財 木造阿弥陀如来立像
所在地
宮城県亘理郡亘理町字旭山1(称名寺)
指定年月日
昭和53年(1978)3月20日
内容
乾元元年(1302)、源頼朝の家臣千葉常胤の子孫である武石宗胤(のちに亘理氏)が亘理に入った際にこの地で開山した光明院が、天正19年(1591)に涌谷(現涌谷町)に移った後、天保年間に称名寺を開山しました。本尊の木造阿弥陀仏如来像は、元は光明院の本尊で、常胤が頼朝から拝領したものと伝えられています。亘理氏が涌谷に移る際に寺に残されたことから、後の称名寺の本尊となったと伝えられます。像は高さ約94cmでヒノキ材の寄木造で、均整のとれた体躯や眉目秀麗な風貌、美しく整った衣文など、鎌倉時代の快慶の作風を伝えていることから、県指定文化財となりました。長年の間に表面に塗られた金泥が黒色化したことから、通称「黒本尊」ともよばれています。
公開
毎年1月16日と8月13日の年2回
生涯学習課/文化財班(郷土資料館)
電話番号:0223-34-8701
FAX番号:0223-34-8709